【Koboのややこしい話1】Koboには2つのストアがあるけど、何がちがうの?
初めてKoboを利用するときに戸惑いがちなのが、Koboにはオンラインストアが2つあるということ。今回はそんなややこしい話を、できるだけわかりやすく解説します。
あれ、おかしいなぁ。これはまた消費者庁のお世話になっちゃう事態かー?
やあ、どうしたんだね?
あ、先生、こんにちは!ボク、はじめて電子書籍買ってみたんです。楽天KoboのAndroidアプリをスマホに入れて。電子書籍だったら何冊も同時に持ち歩けるじゃないですか。(買ったのはマンガだけど)
ほう、それはなかなか勤勉なんだね。
で、「今なら1,000円分の本が無料」っていうキャンペーンを見てAndroidアプリの中にある「ストア」っていうメニューから本を買ってみたんですけど、1,000円無料になってないんですよ。“釣り広告”にやられましたかね…(汗)。
それはキミ、発行したクーポンが別のストアのものなんだよ。
え?別のストア…?いつのまにか知らないサイトで買っちゃってた…?フィッシング詐欺…?
Koboの電子書籍が買える、2つのストア
Koboの電子書籍は《koboイーブックストア》と《楽天Kobo電子書籍ストア powered by 楽天ブックス》という2つの電子書籍ストアで売られているんだ。
ストアが2つ!?どうしてそんなことになってるんですか!?というかまず、「ブック」とか「ストア」とか…名前が似てて区別がつかないんですけど…
《koboイーブックストア》はkoboのブランドカラーであるエメラルドグリーン、《楽天Kobo電子書籍ストア powered by 楽天ブックス》は楽天らしい赤とグレーのウェブサイトだと覚えておくといい。
ふーん。じゃあボクがAndroidアプリから見てた「ストア」はどっちなんだろ?
《koboイーブックストア》のほうだ。Androidアプリや、Koboの電子書籍リーダー《Kobo Aura》、タブレット端末《Kobo Arc 7HD》など、アプリや端末に内蔵されているストアはどれも《koboイーブックストア》なんだ。
まったく、なんでそんなややこしいことになっているのか…、ボクにはわけがわからないよ。
もともとKoboのサービス開始当初は、カナダの本社が運営している世界共通のサイト《koboイーブックストア》のほうだけがあったんだ。でもこのストアにはお気に入り登録機能がなかったり、本のまとめ買いができなかったり、検索があんまり使えなかったり、オンラインストアとして「けしからん部分」がいくつもあったんだよ。
そこで楽天は自社が運営している紙の書籍ストア《楽天ブックス》内に併設するかたちで、《楽天Kobo電子書籍ストア powered by 楽天ブックス》(以降、長いので《楽天Kobo電子書籍ストア》に略す)を立ち上げたと、私は推測している。
名前も状況もややこしい!もうどっちか滅びろ!
今は2つのストアがあるわけだが、2014年中には(たぶん《楽天Kobo電子書籍ストア》のほうに)統合される予定なんだそうだ。
じゃ、一時的なものなのか。ボクはどっちのストアで本を買えばいいのかな。《楽天Kobo電子書籍ストア》のほうに統合されるってことは、そっちで買っておいたほうがいいのかな。
在庫は同じ。機能に差があり
購入履歴は共通だから、どちらで買っても大丈夫だ。電子書籍の在庫数や新刊の発売日も同じ。違うのは、「機能」と「クーポン」の2つだ。
さっき先生が言っていた「けしからん部分」が《楽天Kobo電子書籍ストア》のほうでは直ってるんですね!
そうだね。《楽天Kobo電子書籍ストア》のほうでは、お気に入り機能、まとめ買い、発売日での検索ができたり、カテゴリーも細分化されていて絞り込んで探しやすすくなっていたり、《koboイーブックストア》にはない便利な機能がいくつも実現されている。
でも《koboイーブックストア》は機能が少ない分、購入完了までの流れがかんたんで、購入ボタンを押した後は1クリックで本が買えるんだ。見た目も、シンプルな《koboイーブックストア》のほうが好みの人もいたりと、どちらも一長一短といったところかな。
使えるクーポンの種類が違う
ところで先生、もう1つの違い「クーポン」っていうのはなんですか?
Koboの電子書籍は「クーポン」を使用することで割引価格で買えるんだ。いつも何かしら割引セールをやっているから定期的にチェックしておくといいぞ。
ホントだ!今もラノベが40%OFFで買える!40%OFFってすげー!もう定価で本買うのバカらしくなるな!
しかしこのクーポンの種類が2つのストアで違うのだよ。《koboイーブックストア》は「クーポンコード」という英数字の組み合わせでできているクーポンを購入画面で入力するしくみ、もう一方の《楽天Kobo電子書籍ストア》は、事前に「RaCoupon(ラクーポン)」という楽天グループのクーポンを発行しておき、発行済みのラクーポンを購入画面で選択するしくみなんだ。それぞれのクーポンは、もう一方のストアではしくみが違うから使えない。
あ!ボクが悩んでた「今なら1,000円分の本が無料」のクーポンって…
そう、それは《楽天Kobo電子書籍ストア》で開催しているキャンペーンだから、「RaCoupon(ラクーポン)」という種類のクーポンだね。Androidアプリのストアは《koboイーブックストア》だからアプリから「RaCoupon(ラクーポン)」は使えない。《楽天Kobo電子書籍ストア》のウェブサイトで本を購入すれば、購入画面でクーポンが選択できるはずだよ。
そのわかりづらさ、まるで楽天市場みたいですね。
2つのストアの違い
ここで一度、2つのストアの違いをまとめてみるぞ。公式サイトにもストアの比較が載ってるから見てみるといい。
Koboの本が買えるストア
2つのストアの違い
楽天スーパーポイントはどちらでも使える
そういえばボク、楽天カード使ってて「楽天スーパーポイント」が貯まってるんでポイント使って本買いたいんですけど、これはどっちのストアで使えるんですか?
(…お前、未成年じゃないの?)楽天スーパーポイントはどちらのストアでも購入時に使えるよ。クーポンとの併用もできるから、まずクーポンで割り引いて、残りを楽天スーパーポイントで支払い、なんてこともできるね。
ふーん、どうしようかな。今はAndroidアプリから直接買うことが多いから普段は《koboイーブックストア》で買っておいて、まとめ買いしたい時や「RaCoupon(ラクーポン)」を入手した時に《楽天Kobo電子書籍ストア》で買おうかな。
その人の好みだね。そうそう、クーポンでの割引購入は楽天Koboの醍醐味だから、次回もう少し詳しく説明しようか。
(1話じゃ説明しきれないのでつづく…)
今回のまとめ
- Koboには、2つのストアがある。
- 在庫や購入履歴は共通。
- 機能や使い勝手がちがう。
- それぞれ独自のクーポンを発行している(いちばんの混乱の原因)。
- 楽天スーパーポイントはどちらでも使える。
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【Koboのややこしい話】バックナンバーもどうぞ
- Koboには2つのストアがあるけど、何がちがうの?
- ラクーポンとクーポンコードはそれぞれ使い方が違っていてね…
- 同じ本なのに、どうしてKoboよりKindleのほうが安いの!?
イラスト:いらすとや